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ドナー体験記

【登録のきっかけ】

約十年以上も前の事になりますが、
TVで骨髄バンクを取り上げた番組を見たことがきっかけで
自分が小学生の時に同級生が白血病で亡くなったことを思い出し、
これぐらいなら自分にも出来ると思い献血のついでに骨髄バンクに登録しました。
よく覚えていませんが、登録自体は簡単で献血センターにて登録出来、
採血とビデオを見た記憶があります。

【忘れたころに】

登録後忘れたころにドナー候補になった旨の手紙を骨髄バンクから送られてくる。
ドナーになる意思のあることを骨髄バンクに送り返し、
数日後コーディネーターの方から電話を頂きアポイントを取る。
又数日後、地元の病院にて手術の事についていろいろな説明を受け採血をする。
この作業も今回で4回目。
過去3回はこの段階でコーディネート終了の手紙が骨髄バンクから送られてくる。
いつもはこのパターンですが今回はちがっていました。

【最終候補者へ】

仕事中にコーディネーターの方から最終候補に選ばれたとの電話を頂き
自分でもびっくりしました。
帰宅すると骨髄バンクからもその旨の書類が送られており文書でも確認。
ドナーになる意思を伝え、最終面接と採血のための日程を決め、
その日から禁酒、脂っこいものを控えるようにしました。
最終意思確認のためコーディネーターの方と地元の病院に再び行くことに。
医師立会いのもと骨髄手術の事故例や、術後についての説明を受け
いろいろな書類にハンコ押します。
このハンコを押す事でもう断る事は出来ません。
調印式も終わり手術に向けての準備に入りました。

【心配の健康診断】

健康診断は地元の病院では無く、実際に手術を受ける病院で行います。
田舎に住んでいる自分の場合、車で高速を使い1時間以上もかかる場所に有る為、
仕事を休みに扱いにして健康診断を受けに行きました。
健康診断は結構数多くの項目があり各課を回ります。
自分が手術を受ける病院は大学病院で、普通に患者さんも多数見えかなり待たされます。
一日作業になりました。
自分は会社の健康診断で肝臓に問題有りと診断されていたので心配していましたが、
結果として全く問題無しであったので丁度いい健康診断になりました。
これで何も心配なく手術に向かう事が出来ます。

【少し面倒くさい自己採血】

自己採血も実際に手術を行う病院で行うため、
田舎に住む私の場合、又車で高速を使い時間も1時間以上かけます。
それも自己採血は2回行われ、2日間に分けます。
1回の採血で400ccを取りまた2週間後に400ccの採血をします。
その度往復3時間かかるので自分のように田舎に住む者にとっては
少し不都合を感じていました。
たまたま自分の場合は会社の協力もあって、
時間のかかることに対しては全く問題になりませんでした。

【入院1日目】

入院当日お昼ごろにコーディネーターの方とロビーで待ち合わせをし、
入院手続きを終わらせた後病室へ。
たまたま個室を用意してもらえた為トイレ、TV、エアコン等
それなりに自由に使わせて頂きました。
この日は採血をしたり血圧を測ったり、
実際に手術を行う先生や麻酔科の先生と顔合わせ等がありましたが、
特にすることも無く、TVを見て、本を読み夕食を食べ、
シャワーを浴びてゆっくりしている内に消灯。
さすがに寝付きの悪い夜でした。

【入院2日目・手術当日】

5 :00
普段ならまだ寝ている時間に起床。採血と血圧を測り、時間まで待機。
結局することも無く朝っぱらからTVを見ながら待つ事に。

9 :00
看護師さんから手術の準備の指示があり、手術着に着替え手術室へ。
人生初の手術台に乗る。
血圧やら、心電図やら、何かと急がしそうに作業が行われるなか、
『それでは寝てもらいます』の言葉があり、
天井がぐにゃっとした瞬間意識が無くなり、
起きた時には全て終わっていました。

11:00
意識が戻り病室に戻る。
酸素マスクとカテーテルと輸血用のチューブがつながれた状態で安静にする。
麻酔の影響かこの辺りの事は良く覚えていませんが。
付き添いに来てくれた母親と普通に会話をしていたような気もするが。

14:00
看護師さんがお腹周りを聴診器で見てくれた後、
最後まで残っていたカテーテルを外してくれて、やっと開放される。
懸念していた腰の痛みは聞いていたような激痛では無く、
なんとなく重苦しいような、筋肉痛に近いような痛みで、
違和感はあるが予想より遥かに楽で助かりました。
その後担当していただいた医師の先生方も病室に見え、
何の問題も無く手術が終わった旨の説明を受け、
無事抜き取った骨髄を待っている患者さんの元に届けたという報告ももらい安心し、
充実した気分でトイレに行くと痛かった。

18:00
夕食が運ばれ夕食を済ます。
食後の一服を済ます。禁酒は出来たが禁煙は出来ず。

22:00
消灯 病院はやっぱり寝つきが悪いようだ。

【入院3日目】

6:00
起床 採血をして血圧と体温を測る。37.4少し微熱が残っている。

8:00
朝食
その後は特にすることは無し。
傷口のチェック、ガーゼの取替え、昼食、夕食、シャワー、
TVを見て、本を読む。基本的にベッドの上なので、特に出来る事も少なく、ゆっくりする。

【入院4日目】

6:00  起床 この日も採血をして血圧と体温をはかり

10:30  傷口のチェック、ガーゼの交換

11:00  退院

【退院後】

しばらくは腰の痛みはありましたし、
重労働もさけ、あまりひねるような動作も避けました。
自分の場合普段はデスクワークなので
特に仕事に支障が出る事は少なかったです。
思い返せば退院後3日目ぐらいに傷口がはれ、痛みがありましたが
生活に支障を感じた程ではありませんでした。
二週間ぐらいで傷口も得になんとも無くなっていました。

【術後検診】

一月後、又高速を使い時間をかけて病院まで行き、最後の検診を受けます。
全く問題なく、10分で終わります。
この術後検診終了を持って終わり私のコーディネートは終了しました。

【最後に】

今回貴重な経験をさせて頂きました。
少なくともこんな自分でも少しは褒めてやれそうです。
基本的にコーディネーターの方や、医師の方々は
最悪のケースを想定して説明をされるでしょうから不安なことも多いです。
実際のドナーになった方の手術の失敗例など。
確かに人間のすることですから失敗はあるでしょう。
しかしそのようなケースはほんのまれな事だと思います。
間違った噂や、無責任な意見が多い事も事実あり、
手術に踏み込めなかった方も居られることでしょう。
自分の経験談としては骨髄移植の手術は勝手な思い込みですが
きっと簡単な手術であると思いました。
初めは大変なことになったな、と思っていたのですが実際に終わってみると
『こんなものか』という印象で、2,3ヶ月過ぎると手術の事は忘れています。
ほんの少しの勇気と周りの協力があれば人一人の命が救えるかもしれない。
自分の骨髄は10代のまだまだこれからの人に移植されるとの事で
その方の未来が開かれたことを強く願っています。

最後に担当して頂いた医師の方々、
事細かに面倒を見てくれたコーディネーターのSさん。
本当に感謝しています。有難うございました。

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